こんにちは 年間1000人のお客様を担当している現役美容師 あひる(@haircare_blog)です。
どんなシャンプーを使うかによって髪や頭皮の状態は変わっていきます。
いい成分のシャンプーを使えば髪は綺麗になりますし、悪い成分のシャンプーを使えば髪には負担がかかってしまいます。
そこで今回はシャンプーの成分はどこを見て判断すればいいのか?について解説をしていきます。
一般の方の中でも様々な意見が飛び交っていますが、プロの美容師目線で普段シャンプーを選ぶ基準をお伝えしていきます。
最後にいい成分を使用しているおすすめのシャンプーも紹介しているので、迷われている方はぜひ試して見てください。
目次
シャンプー3つの成分で作られている
シャンプーは主に次の3つの成分で構成されています。
- 水
- 洗浄成分(界面活性剤)
- その他の成分
- この3つの成分のバランスによってシャンプーには個性が生まれます。
シャンプーの良し悪しは洗浄成分で判断する
シャンプーのメイン成分のうち30%の割合を締めるのが洗浄成分です。
洗浄成分の役割は髪を洗うことです。
つまりこの洗浄成分が必要以上に強いものは髪にかかる負担が大きくなりますし、
反対にマイルドなものを使用することで髪にかかる負担を減らすことができるということです。
カラーの色もちやパーマの持続性もシャンプーの洗浄成分の強さと比例していき、強くなればなるほど落ちやすくなります。
持ちを良くしたい場合は洗浄成分にこだわってシャンプーを選びましょう。
代表的な洗浄成分
例を挙げるときりがないので、一般の方々は次の3種類だけ覚えておくといいと思います。
・石油系
・アミノ酸系
・石鹸系
順番に解説をしていきます。
石油系
石油系の洗浄成分は洗浄力の強いシャンプーに使用されています。
価格が安く手に入りやすい成分なことから市販品のシャンプーのほとんどは石油系の界面活性剤が使用されています。
見極めるポイントは成分表記の中に次の3つのワードが入っているかを確認して見てください。
ラウリル硫酸〜
ラウレル硫酸〜
スルホン酸〜
これらの名前が含まれている成分を使用しているシャンプーの使用はお勧めできません。
アミノ酸系
アミノ酸系の洗浄成分は髪や肌への刺激が優しい効シャンプーに使用されています。
アミノ酸系にも様々な種類があるので、それぞれ洗浄力の強さは異なりますが、石油系のものと比べるとはるかに負担が少ないです。
そもそも髪の毛はアミノ酸にが集まることで作られています。
髪の毛と同じ成分で洗っているので、洗いながらにして髪に栄養が補給されていきます。
見極めるポイントとしては次の3つを参考にしてください。
ココイルグルタミン酸
〜〜ベタイン
タウリン
こちらの名前が含まれているシャンプーを選ぶようにしましょう。
石鹸系
石油系の洗浄成分は洗浄力は高いシャンプーに使用されています。
石油系の洗浄成分にも類似している部分もあるので単体での使用はお勧めできません。
ただ、アミノ酸の洗浄成分の泡立ちのサポートとして使用されていることもあるので
組み合わせて使用されている場合は問題ありません。
オレイン酸Na
ラウレス-3酢酸Na
この2種類が石鹸系の洗浄成分になります。
シャンプーの洗浄成分は多くの種類が存在しています。
今回紹介しているものはごく一部なので、これ以外にもいいもの・悪いものもあります。
あくまでも参考程度に捉えていてください。
ノンシリコンはいいシャンプーなの?
シリコン配合の有無はシャンプーのクオリティーにはさほど影響はしません。
ノンシリコンシャンプーでもいいシャンプーもあればよくないシャンプーもあります。
それを決めているのが洗浄成分です。
ただ、シリコンは手触りを決める成分なので使用されいないシャンプーの場合は軋む感覚が残るなど手触りに影響する可能性はあります。
シリコンが配合されているとカラーやパーマに影響する?
ノンシリコンシャンプーが流行した際に次のような噂が広がりました。
『シリコンが入っているシャンプーを使っていると髪が染らなくなる』
『シリコンが入っているシャンプーを使っているとパーマがかからなくなる』
確かにシリコンをそのまま髪につければそのような現象は起こるかもしれません。
しかし、シャンプーに含まれているシリコンは数%以下です。
その程度のシリコンであればお店での施術には一切影響することはありません。
いい成分のシャンプーを高く感じなくなる考え方
お店でおすすめされるシャンプーは高くて手が出せないとお考えの方はこちらの『シャンプーの値段が高いと感じている方が安く感じる魔法のような考え方』も合わせてご覧ください。
シャンプーを買うときは必ず詰め替えサイズを買う
シャンプーを買うときは必ずパックに入っている詰め替えサイズを購入しましょう。
お試しで小さいサイズを購入してもいいと思いますが、中身は同じなのにかなり割高になります。
パックで購入していれば使用頻度にもよりますが4〜6ヶ月は使用できます。
仮に6000円のシャンプーを使用していたとすれば1ヶ月1000円〜1500円で利用することができます。
染める回数を減らすことができる
皆さんはどのくらいの頻度で全体カラーをされていますか?
僕が提案しているのは根元染めと全体染めを交互に行うことです。
いい成分のシャンプーを使用してくれていれば毎回全体を染めなくても色は保たれます。
逆に市販のシャンプーを使用して毎回全体を染めているとカラーの金額が高くなり、髪も痛むのでいいことはありません。
美容院での効果なトリートメントはしなくてもいい
『髪が傷んでいるからトリートメントもしてください!』
市販のシャンプーを使用している方に多い意見ですが、その場合はトリートメントはせずにシャンプーを見直すことから始めて見ましょう。
いくらいいトリートメントをしても洗浄成分の強いシャンプーを使用していれば効果を保つことはできません。
それであればトリートメントを行うお金を自宅でのケアに回して、日々ケアをしていく方が結果も感じやすくなります。
さらに小さいシャンプーではなく、数ヶ月分をまとめて買うことで購入コストも抑えることができます。