こんにちは 年間1000人のお客様を担当している現役美容師 あひる(@haircare_blog)です。
- 白髪染めを始めてから白髪が急激に増えた気がする
- 長年、白髪染めを続けてきたけど頭皮に悪い影響はない?
- 白髪も気になるけど髪の健康も気になる
実は白髪染めを続けていくことで白髪が増えていくことは『2013年米国実験生物学学会連合の機関誌』より発表されています。
それでも白髪に悩む女性にとって染めないという選択はないはずです。
そこでこの記事では白髪染めとうまく付き合っていく方法を白髪染め専門美容院のオーナーである僕がわかりやすくまとめました。
ここで紹介する方法は実際にお客様に実践しているもので他の美容院では染められなくなってしまった方や長年自宅で染めた結果薄毛のトラブルを招いた方の改善に役立ててきたものです。
白髪染めを使用する以上ノーリスクで染めることはできませんが、リスクを下げることは大いに可能です。
10年、20年後に健康な髪を残すためにも今が白髪染めとの向き合い方を見直すチャンスです。
この記事を読み終えることで白髪染めへの考え方が変わり、正しく白髪染めと付き合っていくことができます。
\\自宅で安全に染められる//
目次
白髪を染めると白髪が増える理由
まず白髪が増える理由から簡単に説明していきます。
白髪が増える原因は酸化による要素が大きいと言われております。
酸化とは体の老化を意味し肌あればしみ・シワ・たるみにつながり、髪であれば白髪・薄毛・抜け毛などにつながります。
よく聞くアンチエイジング(抗酸化)とはこの酸化による老化をストップし改善するという目的で利用されています。
酸化が起こりやすい環境下
酸化が起こりやすい原因はいくつかあります。
- 紫外線
- 生活習慣の乱れ
- 皮脂が落としきれない
- 空気中の汚れ
様々な要因が考えられるので常に頭皮のアンチエイジングには気をつけていかなければいけません。
中でも頭皮に対して強い酸化作用を与えるのが白髪染めです。
白髪染めは頭皮を強く酸化させてしまう
あまり知られていないことですが、白髪染めと酸化は切っても切れない関係にあります。
白髪染めには1剤と2剤が存在し2剤には酸化剤が使用されています。
この酸化剤は髪を明るくする役割と色を定着する役割があります。
つまり白髪を染める際にはこの酸化剤をなくしては染めることはできません。
- 白髪は酸化(老化)によって発生する
- 酸化の原因は様々ある
- 特に白髪染めは強い酸化作用で頭皮に影響を与える
若いうちから白髪に悩んでいる方は『20代で白髪に悩んでいるからって落ち込むことはない!個性と捉えろ』こちらの記事も参考にしてみてください。
できるだけ白髪を増やさない白髪染めの4つのポイント
基本的に白髪染めを行う際は4つのポイントは意識しなければいけません。
- 染める前に頭皮を保護する
- 必要最低限の薬剤の濃度で染める
- 白髪染めの塗り方
- 使用した薬剤を髪と頭皮に残さない
よく自宅での白髪染めはよくないと言われることがありますが、その理由はこの3つのポイントを守ることができないためです。
これらを実践できずに染め続ければ確実に頭皮は急速に老化していくでしょう。
白髪染め前は頭皮を保護しよう
頭皮には皮脂をはじめとする体から分泌される自然な油分のバリア機能が備わっています。
白髪染めを長年繰り返している方や元々の乾燥肌の方はこのバリア機能が低下しがちです。
それを補う目的で白髪染めを塗る前にはオイルなどを塗っておきバリア機能をサポートする取り組みをします。
多くの美容院では髪の毛を傷ませないための事前ケアを行なっていますが、残念ながら頭皮への意識は薄くなりがちです。
しかし酸化作用の強い白髪染めを扱う際は確実に頭皮への事前ケアは必須と言えます。
白髪染めのパワーは強すぎていない?
日本の法律で認められている酸化剤の使用上限は6%が上限です。
1%〜6%までの濃度の酸化剤を使用しながら髪を染めていくのですが、この濃度の選択も非常に重要な要素です。
髪の毛が太く染まりにくいような髪質の方は上限の6%が必要ですが、白髪染め世代の髪が細くなることに悩まれている方はそこまで必要はありません。
必要以上の強すぎる薬剤を使用することで、無駄に頭皮を酸化(老化)させてしまうということが言えます。
余談ですが、市販で販売されている白髪染めの酸化剤濃度は6%に統一されています。
白髪染めをベッタリ塗ることはおすすめできない
白髪を染めることだけを考えれば頭皮を埋め尽くすようにベッタリと塗ればいいんですが、長い目で考えるとおすすめはできません。
仮に40代から白髪を染め始めて80歳まで染め続けるとしましょう。
1ヶ月に1度のペースで行なった場合、年間12回×40年で合計480回染める計算になります。
実際には20代から通常のカラーを使用している方がほとんどなので、回数はさらに増えるでしょう。
この期間頭皮にベッタリと塗るような染め方を続ければ60代の頃には頭皮はボロボロになってしまいます。
今のクオリティは多少軽減しても、長く続けられることを考えて頭皮にはつけない塗り方で染めていくことがとても重要になります。
その日の白髪染めはその日に除去する
白髪染めをしてシャンプーをすればOKというわけではありません。
髪や頭皮についた酸化剤はシャンプーでは落としきれずに、そのまま放っておくと2週間前後は頭皮に残り続けると言われています。
また期間が経過するごとに酸化力は増していき、老化のスピードは加速していきます。
酸化剤はカタラーゼという特殊な酵素を使用しなければ落とすことはできません。
無駄なダメージを残さないためにも白髪染め後は髪はもちろん頭皮にもカタラーゼを使用して薬剤除去を行う必要があります。
ぼくが使用しているカタラーゼはこちらです。
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カタラーゼが配合されたシャンプーでカラー後1週間使用することでも効果を得ることがえきます。
お店で使用していない場合はその日のうちに自宅で除去を行うことをおすすめします。
- 頭皮はオイル保護をしてから染める
- 必要最低限の酸化剤の濃度で染める
- 頭皮にはベッタリとつけずに塗る
- 使用した酸化剤は頭皮に残さない
白髪染めで白髪を増やさないために市販品で染めることは控えるべき
当たり前のことを当たり前に言いますが、市販の白髪染めの使用は控えるべきです。
正確に言えば頭皮を老化させたくないと考えている方に市販の白髪染めはおすすめはしません。
市販の白髪染めは良くないということは耳にタコができるくらい聞かされていると思うので多くは語りませんが、1つだけ危険なポイントをお伝えさせてください。
それは市販の白髪染めは匂いが少ないということです。
市販の白髪染めは揮発しないから超危険
美容院で染めた場合と市販の白髪染めを比較した際に臭いの有無に大きな差があります。
美容院の白髪染めはツンと刺激的な臭いがあるのに対して市販の白髪染めはほぼ無臭です。
https://twitter.com/haircare_blog/status/1167769109272117249?s=20
これは染める場所の広さや換気状態を加味して作られているのですが、無臭ということは頭皮や髪のとっては負担が大きいということを覚えておいていただきたいです。
白髪染めは髪を染めた後に不要な成分は空気中へと逃げていき、この時に臭いが生じます。
つまり臭いがしないということは必要以上の成分がとどまっていることを意味します。
これらのことから市販の白髪染めを使用することはおすすめできません。
- 市販の白髪染めは無臭なものがほとんど
- 無臭=薬剤が髪と頭皮にとどまり抜け出さない状態
- 放っておくとダメージが進んでいく
酸化剤不使用の白髪染めなら白髪は増えない
ここまで頭皮の酸化を最小限に抑える方法を解説してきました。
白髪を染める以上は頭皮が酸化することは仕方がないとも限りません。
白髪染めの中には酸化剤を用いらないものも存在します。
それが次の3つです。
- カラートリートメント
- ヘナ
- ヘアマニキュア
酸化剤を使用していないことによるデメリットは明るくできないことがありますが、暗い髪色で白髪が染まればOKという方にはおすすめできます。
また酸化剤を含む白髪染めと毎月交互に使用していくことで老化のリスクをグンと下げることもできます。
それぞれの白髪染めの特色を解説していきます。
カラートリートメント
トリートメントの中に肌への刺激の少ないカラー剤が配合された白髪染めです。
市販品も販売されていることから手に取りやすく使用された方も多いのではないでしょうか。
正式名称は塩基性カラーと呼ばれていて近年は頭皮に負担をかけずに白髪を染められるヘアカラーとして注目を集めています。
ヘナ
100%天然のヘナは植物性なので肌はもちろん髪にも負担をかけずに染めることができます。
色には制限があるものの自宅でも取り入れやすく実践している方も多くいらっしゃいます。
1つ注意して欲しいことはヘナには天然と謳いながらも化学染料が含まれているものも存在するということです。
ヘナ選びは非常に重要な要素なので選ばれる際は気をつけてください。
僕がお店でも使用しているハナヘナは天然の純度100%のヘナなので安心してお使いいただくことができます。
ヘアマニキュア
髪の表面をコーティングすることで白髪に色をつけることができます。
コーティングの効果でハリコシが出ることからボリュームが出にくいとお悩みの方からは一定数の人気があります。
ただ1つの欠点は地肌が染まってしまうことから根元数ミリが染められないということです。
- 酸化剤を使用しない白髪染めなら安心して使用できる
- 完全移行できない場合は白髪染めとの併用もアリ!
- 酸化剤を使用しない白髪染めは白髪は染まるが髪は明るくできない
白髪染めで白髪を増やさないように取り組もう
この記事で解説した方法を正確に取り組むことで白髪染めを使用していても最小限のリスクで染めることができます。
頭皮は一生ものなので大切にケアを行いましょう。
最後に記事の内容を確認しましょう。
- 白髪染めを行うと白髪は増える
- 染め方や白髪染めの種類を選ぶことでリスクは減らせる
- 市販の白髪染めは酸化作用がとても強いのでおすすめしない
白髪染めを行うとなぜ白髪が増えるのか仕組みがわかれば対策も様々あります。
10年後に健康な頭皮と綺麗な髪を保つためにも今一度白髪染めとの付き合い方を考え直してみましょう。
\\自宅で安全に染められる//