ノンジアミンカラー

ノンジアミンカラー『ヘルバ』が自宅での使用はお勧めできない理由

ノンジアミンカラー『ヘルバ』が自宅での使用はお勧めできない理由

こんにちは 年間1000人のお客様を担当している現役美容師 あひる(@haircare_blog)です。

以前『市販で手に入る3種類のノンジアミンカラーの特徴を美容師が解説』にてノンジアミンカラーは4種類あると解説をしました。

  1. カラートリートメント
  2. ヘナ
  3. ヘアマニキュア
  4. 酸化染料

4番目の酸化染料がノンジアミンカラー『ヘルバ』です。このヘルバは非常に優秀で僕自身もお店で愛用させていただいているノンジアミンカラーの1つです。

 

そんなノンジアミンカラーヘルバですが個人、自宅での使用はお勧めしておりません。今回はその理由を解説していきます。

 

ジアミンアレルギーの方でも使用することができる2種類のノンジアミンカラーを取り扱っております。

 

ノンジアミンカラーのヘルバとは?

 

ノンジアミンカラー『ヘルバ』はアペティート化粧品が販売している酸化染料の商品名です。

 

酸化染料とは簡単に言えば美容院で使用している2剤式のジアミンカラーと同じタイプのヘアカラー剤です。1剤(染料)と2剤(酸化剤)を混ぜ合わせ反応を起こすことで染めることができます。

通常のジアミンカラーともっとも近い性質を持つノンジアミンカラーということがわかります。カラートリートメントやヘナなどの自宅で使うことを考えられたものとは違いプロ(美容師)が使うことを前提に作られているのが『ノンジアミンカラーヘルバ』です。

ノンジアミンカラー『ヘルバ』はなぜ自宅での使用に向いていない?

自宅での使用を推奨しない理由は次の3つです。

  1. アレルギー性が高い
  2. 過酸化水素水とアルカリ剤を使用している
  3. 色ムラが起こりやすい

順番に解説をしていきます。

アレルギー性が高い

ヘルバはジアミンカラーにもっとも近いノンジアミンカラーです。もう少し突っ込むとジアミンカラーに近い性質を持つノンジアミンカラーです。

 

きちんとしたケアを前提に使われていれば安全に使用することができますが、一般の方が自宅で行なった場合はリスクが高くなります。誤った使い方をすることでジアミンに敏感な方はアレルギー反応を引き起こす恐れがあります。

過酸化水素水とアルカリ剤を使用している

自宅で使用するアイテムを紹介するときは過酸化水素水とアルカリ剤は使用していないものにしています。これらの成分は刺激の原因となり肌と髪に負担をかけるためです。

 

はっきりと言えば安全性にかけます。カラートリートメントやヘナ、ヘアマニキュアには過酸化水素水もアルカリ剤も使用されていないために自宅での使用もお勧めしてます。

 

特に過酸化水素水を使用すると白髪の増加や抜け毛、薄毛と言ったトラブルを招きます。お店で使用する場合は事前のケアや塗り方での対策、塗り終わった後のケアと何重にも対策を行いますが、自宅ではそれらの全ては行えません。

白髪染めで白髪は増える!今すぐできる対策と改善策を美容師が解説こんにちは 年間1000人のお客様を担当している現役美容師 あひる(@haircare_blog)です。 実は白髪染めを続...

色ムラが起こりやすい

ヘルバにはノンジアミンカラーの中で唯一、黒い髪の毛を明るくする効果があります。そのため失敗をすると色ムラが起こりやすくなります。

 

カラートリートメントなどの場合は染まらない失敗があっても致命的な色ムラは起こりません。そのため美容院で染め直す際もスムーズです。しかしヘルバで発生した色ムラをノンジアミンカラーで修正するにはそれなりの期間とコストがかかります。

ノンジアミンカラー『ヘルバ』のメリットに隠されるリスク

ノンジアミンカラーヘルバのメリットはズバリよく染まることです。髪を明るくしながら白髪を染めることができることは他のノンジアミンカラーにはない大きな特徴です。

 

ジアミンカラーと比較してもさほど変わりがないということが言えます。ただしそれは知識のあるプロが使用した場合に限ります。

 

先ほども記載しましたがしっかりと染まることには理由があります。そしてそれは一歩間違えるとリスクにもなり得ます。

 

すでにジアミンアレルギーを発症している方はヘアカラー剤に対して敏感な状態です。リスクのあるものを無理に使用するのではなく安全性の高いカラー剤を使用することをお勧めします。

自宅ではノンジアミンカラー『ヘルバ』以外のカラー剤を使用しよう

冒頭でもお伝えしましたがノンジアミンカラーにはヘルバを含めて4つの種類があります。

  • カラートリートメント
  • ヘナ
  • ヘアマニキュア

これら3つのノンジアミンカラーは自宅で使用することを考えても安全性が高くリスクが低いと考えられます。今後長期的にヘアカラーを続けていくことを考えるのであればこの3つの中から最適なものを選んで染めていくことを考えましょう。

市販で手に入る3種類のノンジアミンカラーの特徴を美容師が解説
市販で手に入る3種類のノンジアミンカラーの特徴を美容師が解説こんにちは 年間1000人のお客様を担当している現役美容師 あひる(@haircare_blog)です。 この記事では自宅...

ノンジアミンカラーのヘルバについて まとめ

要点のまとめ
  • ノンジアミンカラーヘルバは優秀なカラー剤だが一般の方が自宅で取り扱うのは難しい
  • その理由はカラーの構造、成分にあり無理に使うと色ムラや刺激などのリスクを伴う
  • 自宅で染める場合はカラートリートメントやヘナ、ヘアマニキュアがおすすめ

ノンジアミンカラーヘルバは非常に優秀なカラー剤です。実際に使用していることも事実です。

ただし一般の方が使用する用途では作られていないので誰でも簡単に使えるようにはできていません。使い方を間違えれば不自然な仕上がりだけでなく刺激やアレルギー反応といったリスクも伴います。

もしノンジアミンカラーヘルバで染めたい場合は取り扱いのある美容院に依頼することがベストだと思います。自宅で行いたい場合には別のノンジアミンカラーを選択するようにしましょう。

 

ジアミンアレルギーの方でも使用することができる2種類のノンジアミンカラーを取り扱っております。