こんにちは 年間1000人のお客様を担当している現役美容師 あひる(@haircare_blogです。
- 頭皮の硬さが気になる
- 頭皮が突っ張っているような気がする
- 髪の元気が無くなってきた
このようなお悩みを解決することができる記事をご用意させていただきました。
正しいケアのやり方を間違えなければ硬く凝り固まってしまった頭皮でも改善することができます。
実際に薄毛や抜け毛といったヘアトラブルの悩みを抱えてご来店されたお客様に対してこの記事でお伝えする改善方法を提案したところ多くのお客様がいい効果を実感されています。
頭皮の硬化を放っておくと頭皮だけでなく、髪への影響も心配です。
記事前半では頭皮が硬くなるとどのようなデメリットがあるのか?記事後半では硬くなった頭皮の改善方法をお伝えしていきます。
気になっている方はぜひ実践して改善をしてみてください。
頭皮が硬いかを確認する方法
頭皮は生まれ持って硬い方と生活をしていく中で徐々に硬くなる場合があります。
どちらの場合でもこれからお伝えするセルフチェックで硬さが確認できれば頭皮ケアを取り入れることをおすすめします。
チェック1:頭皮が前後に動くか?
頭頂部(頭皮のてっぺん)を両手で掴んで前後に3cmほど動く状態であれば柔軟な頭皮と言えます。
それよりも動かない場合や頭蓋骨に張り付いているように感じる場合は頭皮が硬くなっている状態と言えます。
チェック2:頭皮の可動域が広いか?
両手で頭皮のハチ(赤丸のあたり)をぐっと掴んでぐるぐると円をイメージして回してみましょう。
しっかりと回るようであれば柔軟な頭皮と言えます。
回すことができなかったり痛みを感じるようであれば頭皮が硬くなっている状態と言えます。
チェック3:頭蓋骨が部分的に出っ張っている部分を探す
骨格によっては頭蓋骨が出っ張っている部分が必ずあります。
前頭部(おでこの上)、ハチ(頭の横)、後頭部(つむじの下あたり)に関してはよく見かけるポイントです。
他の部分よりも骨が出ている場合は頭皮全体が柔らかい場合でもそこの部分は強く圧迫されて部分的に硬くなりやすくなります。
ポイントとして理解していればその部分へのアプローチはしやすくなるので、自分の骨格の特徴は捉えておきましょう。
余談ですが、この部分は髪の毛が薄くなりやすい場所になります。
硬さを感じる方は特に日々意識的に頭皮のケアを行うように心がけることをおすすめします。
- 頭皮を前後に動かしてみる
- 頭皮をぐるぐる円を描くように動かしてみる
- 部分的に骨が出ている部分を理解する
自分での判断に困ったら美容院で聞いてみるといいと思います。
日々様々な方の頭を触っているので、硬いか柔らかいかを的確に教えてもらうことができます。
セルフチェックも重要ですが、客観視することも大切です。
頭皮が硬くなるとどんなことが起こるの?
頭皮が硬くなると血流が悪くなります。
頭皮が健康な状態を維持するために必要な酸素や栄養などは全て血液が運んでくれているので、血流が悪くなると頭皮の老化が進んでいきます。
髪の状態が悪くなる
十分な栄養が行き渡らない頭皮は健康な髪を育むことができません。
通常よりも細い髪が増えたり、サイクルが悪くなり抜けるまでの期間が早くなります。
頭皮のバリア機能も低下する
さらに硬化が続くと徐々に頭皮の水分量が低下していきます。
頭皮の表面には生まれ持って備わっているバリア機能が存在しますが、水分量が低下するとこのバリア機能も弱まります。
そうなることで頭皮は無防備な状態になり空気やヘアカラー、紫外線など外からの刺激を過度に受けてしまうようになります。
- 頭皮が硬くなることで老化が進む
- 頭皮が老化すると健康な髪が生えにくくなる
- 頭皮が乾燥しバリア機能が弱まる
頭皮が硬くなると様々な悪い影響を及ぼしてしまいます。
硬いまま放っておかずに早めに頭皮環境の改善をおすすめします。
なぜ頭皮は硬くなるのか?
頭皮が硬くなることにはいくつかの原因が考えられます。
- 生活習慣が原因
- 紫外線が原因
- 白髪染めが原因
- 頭皮のコリ・ハリが原因
これら原因が単体、もしくは重なって頭皮の硬さを引き起こすことが考えられます。
順番に解説をしていきます。
生活習慣の見直しは頭皮環境の改善に超効果的
頭皮の環境を整えるというと高級な育毛剤をつけることや頭皮系のシャンプーを使用する
これらをイメージされると思いますが、まず優先するべきは生活習慣の見直しです。
理由は頭皮や髪の毛は体の内側から作られているものだからです。
内面的な乱れが生じている状態では外面的な要素の改善は見込めません。
まずは規則正しい生活習慣を心がけて内面から環境を整えることを意識しましょう。
具体的には次の点に意識しましょう。
- 22時〜翌2時の間の睡眠時間の確保、6時間以上の睡眠
- 栄養バランスのとれた食事
- 1日30分程度の適度な運動
また頭皮の硬化には紫外線の影響も大きく関わっているので生活習慣の見直しは紫外線ケアも合わせて意識しましょう。
紫外線は肌の老化を加速させる
肌の老化の8割は紫外線の影響と言われるほど肌にかかる負担は大きいものと言えます。
もちろん頭皮も例外ではありません。
紫外線による細胞へのダメージだけでなく、活性酸素(肌を老化させる原因)の発生により肌の老化現象はどんどん進んでいきます。
1年中の紫外線ケアが必須ですが特に4月〜10月のピーク時期には適切なケアの意識が必要です。
頭皮の紫外線ケアについては『頭皮も日焼けをするって知ってた?その後の対策を詳しく解説』にて詳しく解説をしております。
白髪染めが頭皮を老化させる1番の原因
普段何気なく使用されている白髪染めは実は肌にとっては大きなストレスの原因にもなっています。
白髪染めの成分はジアミン染料、アルカリ剤、過酸化水素水という3つの成分がストレスの原因になります。
その中で今回は1番老化作用の強い過酸化水素水について解説をします。
髪を染める度に肌は酸化(老化)する
肌に対してアンチエイジングは一般化されてきたので聞いたことがある、もしくは使用されている方も少なくはないはずです。
アンチエイジングとは抗酸化という意味があり、酸化を止めることが老化を止める重要な要素と考えられています。
白髪染めは髪を染める際に強烈な酸化作用を用いており、同時に頭皮の細胞を酸化させると言われています。
頭皮が酸化(老化)をすれば白髪の増加や薄毛、頭皮の硬化を招きます。
『マイナチュレカラートリートメント』は頭皮を老化させずに髪を染めることができます。
白髪染め世代は髪を染める頻度が多くなり、肌への密着度が増す
白髪が見え始めると白髪染めの頻度は多くなり、根元からダイレクトに染めるために肌への密着度は増します。
そうなると当然に老化現象は加速していきます。
大切な肌の機能を守るためにも染め方については考えていくべきです。
白髪染めで頭皮の老化を最小限に抑えるために
1番ベストな選択は染めないことですが、そういう訳にもいきません。
1ヶ月以内の周期で頻繁に染める場合は過酸化水素水を使用していない白髪染めの使用が有効です。
具体的にはヘナやカラートリートメント、ヘアマニキュアなどを白髪染めの間に行うことで年間の接触回数を抑えることができます。
また白髪染めを行ったあとは頭皮から過酸化水素水を完全に除去する後処理が重要です。
美容院で後処理を行うところは少ないので気になる方はご自身で行うことをおすすめします。
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頭皮のコリ・ハリは日々のマッサージで改善
体と同じで頭皮も疲れがたまると凝り固まっていきます。
これが慢性化すると頭皮の硬化に繋がるので日々マッサージなどでケアしておくことが重要と言えます。
体は伸びたり回したりすることでリラックスできますが、頭皮は意思ではうごかせないので手で動かさないといけません。
マッサージに関してはこちらの動画が詳しく解説をされているのでご参照ください。
重要なことは毎日行うことです。
難しく考えずにまずはシャンプーが終わった後に動画を真似して簡単に頭皮を動かすことから始めましょう。
- 規則正しい生活を心がけよう
- 紫外線ケアは絶対
- 白髪染めの頻度や染め方には気をつけて
- 毎日シャンプー時に頭皮を動かそう
硬く凝り固まった頭皮を自宅で簡単にケアする際のポイント
頭皮を健康に保つには自宅でのケアが重要になります。
美容院などで集中ケアを行うことも効果的ですがケアの基本は毎日継続をすることです。
そのため自宅でのケアをベースに余裕があるときに美容院での集中ケアを行うことを提案しております。
自宅での頭皮ケアの基本は次の通りです。
- 正しいシャンプーを行う
- 3日〜1週間に1度のペースで頭皮のオイルケアを行う
- 頭皮の保湿を行う
高級な育毛剤を使用するよりも頭皮本来の働きが正常に昨日するように環境を整えることが重要です。
正しいシャンプーの知識
シャンプーは毎日使用するものなので用意する優先順位は1番始めになります。
おすすめのシャンプーは次の2点です。
頭皮ケアを意識する上でシャンプーは育毛効果のあるものを選びがちですが、正直そこまでの効果は見込めません。
なぜならシャンプーは頭皮を洗うものだからです。
そこに育毛効果をプラスするのであれば育毛剤を使用した方がよほど効果があります。
ぼく自身1万円を超える高級な育毛系のシャンプーを1年感使用し続けた経験がありましたが、大きな効果は感じませんでした。
シャンプー選びは頭皮と髪に負担をかけないものを選ぶことが重要です。
シャンプーを行う際には爪を立てずに行うことと髪ではなく頭皮を洗うことを意識しましょう。
詳しい解説は『日本人の8割が知らない“シャンプー時の正しい洗い方”を伝授します』にて行なっております。
頭皮のオイルケアを始めよう
次に取り入れるべきは頭皮のオイルケアです。
オイルを使用することで次のような効果が期待できます。
- 頭皮の抗酸化作用(アンチエイジング)
- クレンジング効果
- 頭皮が柔らかくなる
- 頭皮の保湿
使用するオイルは天然のホホバオイルかアルガンオイルを選択しましょう。
比較すると希少価値が高く、抗酸化作用が強いことからアルガンオイルの方が価格は高めです。
高い効果を求めるのであればアルガンオイルの方がおすすめですが、長く継続するランニングコストを考えればホホバオイルでも十分に効果は得られます。
頭皮のオイルケアのやり方
3日〜1週間に1度のペースでシャンプーの前に天然オイルを使用します。
頭皮全体に塗布して馴染ませたのちに3分前後浸透するまでに時間を置いていきましょう。
この時に先ほど紹介した動画に沿ったマッサージを行うとより効果的です。
時間が経過したら1度シャワーでしっかりと洗い流し、その後通常通りシャンプーを行うだけでOKです。
頭皮用のシャンプーで過度に汚れを落としすぎるのとは違い、不要な汚れだけを優しく落としてくれるので頭皮への負担も心配ありません。
頭皮本来のバリア機能を高めることで健康な状態を保つことができます。
肌の保湿はするのに頭皮の保湿はしないの?
女性の皆さんは多くの方は肌に対して化粧水などの保湿を行うと思います。
頭皮も同じ肌なのになぜ保湿を行わないのでしょうか?
はどの保湿が重要なことと同じように頭皮の保湿も非常に重要な要素です。
頭皮用の化粧水は次のアイテムがおすすめです。
日々のケアに頭皮の保湿の要素も取り入れてみてください。
- シャンプーは育毛効果より負担をかけないものを選ぶ
- オイルケアでアンチエイジングを目指そう
- 肌と同様に頭皮の保湿も重要です
ここで紹介した3ステップを自宅で行なっていくだけで頭皮の硬さはかなり改善されていきます。
重要なことは日々行うことなので、いきなり無理はせずに取り入れられることから順番に取り入れてみてください。
硬い頭皮よりも柔らかい頭皮が理想的
頭皮が硬いということはSOSのサインでもあります。
この記事で紹介した改善方法を取り入れて柔らかい健康な頭皮を目指しましょう。
1.頭皮が硬いということ
→頭皮の機能は低下し様々なダメージを受けやすい環境になる
2.頭皮が硬くなる理由
→生活習慣が原因
→紫外線が原因
→白髪染めが原因
→頭皮のコリ・ハリが原因
3.硬くなった頭皮の改善方法
→シャンプーの見直し
→オイルケアの導入
→保湿を行う
10年、20年後に健康な髪を育むためには健康な頭皮を維持することが重要です。
繰り返しにはなりますが、ここで紹介した方法で頭皮ケアを行えれば確実にいい状態に愛染することができます。
頭皮の硬さにお悩みの方はぜひ実践をして頭皮のストレスを緩和してあげるように取り組みましょう。