ヘアケア

白髪を抜くことはなぜいけない?美容師が教えるその理由と対処方法

白髪を抜くことは正しいのかを説明する画像
あひる
あひる
こんにちは。年間1000人のお客様を担当している現役美容師のあひるです。

なぜ白髪って抜いてはいけないの?

白髪の1・2本であれば抜いてもいいよね?

白髪を抜くとどんなデメリットがあるの?

このような疑問が解決できる記事となっております。

現在は白髪に関する専門美容院を立ち上げており、お店で行う9割のヘアカラーは白髪染めです。

白髪に関するリアルな疑問をお客様から受けてきて、それに適した解説を行ってきました。

その中でも“白髪を抜く”ことに関する質問は非常に多くいただきました。

この記事では現役美容師の僕が白髪を抜くということの何が良くないのかについて解説していきます。

白髪を抜くことはなぜ良くないのか?

結論から言います。

白髪を抜くことはいいことではありません。しかし、その場で見つけて1本2本抜いたところで大きな影響があると言うことは考えにくいことです。

ではなぜ白髪を抜くことはいいことではないと言う意見を耳にするのでしょうか。

白髪を抜くことが習慣化されると危険

心に抱えたストレスが引き起こすことが原因で起こる抜毛症と言う心の病気があります。

白髪を抜くことが習慣化されると同じような症状に発展してしまう恐れがあります。

先ほど1本2本程度であれば問題ないと言いましたが、仮に1年間同じところの白髪を抜き続けたとすれば抜き続けたとすれば何らかの悪影響は起こると考えられます。

白髪を抜く本数が増えるごとにリスクも高まる

白髪を抜くことが習慣化してしまった方の多くは10本20本と割合が増えても同じように抜き続けてしまう傾向にあります。

また白髪は1度生えると一部の原因のケースをのぞいて黒髪に戻ることはありません。

つまり毎回同じ部分の白髪を大量に抜いてしまうことを考えると髪にも頭皮にも負担をかけてしまう恐れがあります。

1本くらい抜いてもいいと言う考えの繰り返しから習慣化させないためにも白髪=抜くと良くないと言う意見が広まったと考えられます。

白髪を抜き続けるとどのような影響があるのか?

白髪を長期間抜き続けると次のような影響が起こると考えられます。

・抜いていた部分の髪質が細くなる

・抜いていた部分の髪の毛が生えなくなる

・部分的に毛量が少なくなる

髪の毛は1つの毛穴から2〜3本生えていると言われています。

自然に抜けた場合に比べて、自分で抜いた場合は毛穴が緩んでしまい汚れが溜まりやすくなったり他の毛が抜けやすい状態にあります。

また長期的に抜き続けることで毛根がダメージを受けてしまい、生え変わる髪の毛が弱っていくことも考えられます。

白髪が目立ってきた際の抜かずに済む対象方法

では白髪が目立ち始めた際にはどのような対策をとればいいのでしょうか?

ここでは抜く以外にできる白髪への対策をご紹介していきます。

・白髪を染める

・白髪を隠す

・白髪を切る

・セットをして馴染めせる

順番に説明していきます。

白髪が生え始めたら染めましょう

白髪染め=暗くなる、色が選べない

このようなマイナスなイメージを持たれている方は非常に多くいらっしゃいます。

しかし実際にはそのイメージとは全くの逆です。

今の白髪染めは明るくすることもできますし、色も選ぶことができます。

通常のヘアカラーと同じように染めることを楽しむことができます。

また全体には白髪がなく、部分的に存在する場合はその一部分のみを染めると言う選択も可能です。

全体はヘアカラー、部分的に白髪染めにすることでより自然に染めることを楽しむこともできます。

お化粧感覚で白髪を隠す

白髪をその場で隠すと言う便利アイテムもあります。

マスカラタイプ・ファンデーションタイプ・クシタイプと様々な形状があるので使いやすいものを選びましょう。

どのアイテムも塗った後はしっかりと白髪をカバーし、シャンプーをすることで綺麗に流すことができます。

また小さいパッケージのものが多いので、カバンなどに入れて持ち歩けば出先で白髪が目立ってしまった緊急事態にも対応することができます。

白髪は抜かずに切るが正解

白髪を抜くぐらいなら切りましょう。

根元のギリギリからカットすれば抜くことと同じ効果を得られ、頭皮への負担はありません。

抜く習慣のある方は小型のハサミを常備して見つけたら切るように心がけましょう。

白髪が目立たない方々を作ろう

白髪のある部分や量などにもよるのでベストな髪型は人それぞれです。

白髪のバランスに合わせて目立たなくすることのできる髪型もあるので気になる方は美容師さんに相談してみましょう。

他にも分け目を変えることや髪を束ねるなどできることは様々にあります。

試行錯誤して白髪の目立たないヘアスタイル、もしくはヘアセットを見つけましょう。

白髪は抜かないことが正解!

ここまで白髪を抜くと言うことがどんなことなのかを解説してきました。

最後にもう一度おさらいをしておきましょう。

要点のまとめ

・その場限りで白髪を抜いてもさほど影響はない

・しかし白髪を抜くことが習慣化すると髪と頭皮に影響を及ぼす

・白髪が気になる方は抜く以外の対策で対処しよう

白髪を抜いてはいけないと意識していてどうしても気になることがあるかもしれません。

そんな時には染める・隠す・切る・ごまかすの4点を思い出してください。

今ではなく、将来に健康な髪の毛と頭皮を残すためにもとても重要なことです。