ヘアケア

髪を伸ばすと決意した方に伝えたい5つのアドバイスと挫折の回避方法

こんにちは 年間1000人のお客様を担当している現役美容師 あひる(@haircare_blog)です。

人生の中で数回は『髪を伸ばしたい』と思う時があるはずです。

  • 結婚式や成人式などのイベントに向けて髪を伸ばす
  • アレンジや巻き髪をやりたくて髪を伸ばす
  • 女性らしく見られたくて髪を伸ばす
  • 髪を切ったから伸ばす
  • 誰かに憧れて髪を伸ばす

しかし、いざ伸ばし始めると大変ですよね。

そこで今回の記事は髪を伸ばしている方が悩むであろうポイントを様々な視点からまとめてみました。

実際に美容院でお客様とお話をしている時に行なっているアドバイスも解説しているので、間違いはありません。

髪を伸ばし初めて1人で悩んだり、挫折しそうな時はこの記事を思い出してみてください。

きっと何かのヒントになるはずです。

あひる
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少しボルームのある内容になっているので、ピンポイントで知りたいことがある方は下の目次ページから気になるタイトルをクリックしてみてくださいね

髪の伸びるペースはどのくらい?

髪の毛は1日に0.03cm〜0.05cm伸びると言われております。

1週間に換算すると0.21cm〜0.35cmほどで1ヶ月の期間では1cm〜1.5cm伸びます。

年間では12cm〜18cm伸びます。

個人差がありますが、耳くらいの長さの方の場合は肩下くらいまで 鎖骨くらいの長さの方の場合は胸前後くらいまで伸びる計算です。

あひる
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ショートヘアからロングヘアに移行する期間は2年〜3年の期間を考えましょう。

特に成人式や結婚式など明確にいつまでに伸ばさないといけないという期間が決まっている場合は早めに逆算して計画を立てておく必要があります。

その間にどのくらいカットをしているのか、また肩を超えてくる長さの場合はダメージできれていないのかによってもスピードは変わっていきます。

髪を最短で伸ばしたいという方は、できる限り髪への負担を減らしていくことも意識しなければいけないということですね。

髪を早く伸ばすシャンプーはありませんが、髪を綺麗に伸ばすシャンプーはたくさんあります。

ヘアケアの観点から考えるとシャンプー選びなども重要なのだと思います。

髪を早く伸ばす方法

よく髪を早く伸ばすことのできるシャンプーや育毛剤などがありますが、まず取り入れるべきはそれらではありません。

効果がないわけではありませんが、高いお金を払って使用することはおすすめできません。

あひる
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早く伸ばすことのできるシャンプーや育毛剤などを使用しても1ヶ月に2cm、3cmと伸びることはまず有りえません。

では、どうすることがベストなのか?

それは規則正しい生活を送ることです。

いい髪を生やすには健康な頭皮が不可欠です。

健康な頭皮はしっかりとした栄養が送られることと健康的な生活習慣によって作られていきます。

髪に必要な栄養素

1つ目はタンパク質です。

髪の主成分はタンパク質でできているので、タンパク質を日々取り入れていないと髪の毛の成長は緩やかになります。

1日の摂取量の目安は体重の数字×1gと言われています。

体重が50kgの方は50gのタンパク質の摂取が必須ということになります。

とり肉100gで約20前後のタンパク質の摂取が可能

タンパク質は肉・魚・卵などに多く含まれる

2つ目は脂質です。

脂質は髪の毛を生やす際に必要な女性ホルモンを作ることに効果があると言われています。

よくダイエットなどで脂質を減らす選択をされる方がいらっしゃいますが、髪にとってはマイナスです。

また近年では脂質と肥満は直接的な関係はないとされているので、髪のためにも適度な摂取をおすすめしています。

脂質はオリーブオイル・えごま油・ココナッツオイル・バターなどに含まれています。

3つ目はミネラルです。

ミネラルはタンパク質に続いて髪を構成するために重要な栄養素です。

しかしミネラルを適切に摂取することは難しいと言われています。

そこで、おすすめなのが『ココア』です。

ココアには髪にとって有効な成分がたくさん含まれているので、髪を伸ばすシャンプーや育毛剤などの信ぴょう性の薄いアイテムよりもよほど効果的と言えます。

ココアには亜鉛、鉄、カリウム、カルシウム、マグネシウム、銅と髪に有効な成分が豊富に含まれている

健康的な生活習慣

1つ目は適切な睡眠です。

睡眠時間が短くなると成長ホルモンの分泌が少なくなり、髪が伸びるスピードが遅くなってしまいます。

また、お肌も荒れやすくなるので注意が必要です。

適切な睡眠時間は7時間ほど

特に10:00〜2:00の時間は成長ホルモンの分泌が増えるゴールデンタイムなのでこの時間には寝ておきたい

2つ目は過度なダイエットを控えることです。

適度な運動やバランスを見直した食事などの方法でのダイエットは髪にとってもプラスに働きます。

しかし、食事回数を極端に減らすことや偏った栄養バランスの食事をすることは髪にとっていいこととは言えません。

髪にとって必要な栄養素でも解説した通り、バランスのいい食事は髪を早く伸ばす上でも重要な役割を担っています。

過度なダイエットは頭皮環境を悪くすることだけでなく、髪を細くすることや抜けやすくすることなど様々なマイナスの要素があるので注意が必要

3つ目は髪の対する日々のケアです。

  • 自分の髪や頭皮にあったシャンプーやトリートメントを使用する
  • 髪は毎日乾かす
  • 流さないタイプのトリートメントで外からの刺激を防ぐ

当たり前のことですが、髪を長く伸ばしていく際には非常に重要なことです。

ダメージが進行してせっかく伸びたのに切らなければいけない状態にしないためにも、日々のケアを積み重ねていくことが重要です。

365日のヘアケアを意識する

髪を伸ばす時にカットは必要なの?

髪を伸ばしている時にも定期的にカットすることをおすすめしています。

あひる
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伸ばしている間も伸ばしっぱなしもよくありません

髪の毛の表面にはキューティクルというものがあります。

キューティクルは外側からのダメージを防ぐ役割と内側の栄養が出ていくことを防ぐ役割があります。

このキューティクルは外側からのダメージを防ぐ際に少しずつ剥がれていきます。

これが進行することで毛先に見える枝毛などの繋がります。

枝毛はダメージの集中している毛先に多くなっていきますが、放っておくと健康な部分にまで侵食していきます。

そのため髪を伸ばしている間でも定期的に枝毛を整えておくことが重要になります。

カットを行う期間は3〜4ヶ月に1度くらいを目安に考えておきましょう。

髪を伸ばしている間のカラーリング

髪を伸ばしている間はカラーリングの頻度にも注意が必要です。

伸ばしていない間はそこまでダメージを気にしなくても切ることができるので問題はありません。

しかし、伸ばしている期間はできる限りダメージを少なくしておく必要があります。

髪を伸ばしている期間はロングの場合3年〜5年ほどの期間がかかっています。

根元付近の髪と毛先付近の髪のダメージを比較すると大きな差が出てしまいます。

さらに根元から毛先までカラーリングを行うことで毛先は数十回分のダメージが蓄積しています。

毛先の負担を減らすためにもカラーリングの回数は極力少なくすることをおすすめします。

あひる
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ダメージをかけずにカラーリングを行うには伸びてきた部分のみを染めるリタッチカラーという方法もあるのでうまく活用していきましょう。

髪を伸ばす時に訪れる2回の挫折ポイント

髪を伸ばしている間には少なくとも2回の挫折ポイントが存在します。

ここをうまく乗り越えることが憧れのロングヘアを手に入れるための条件となるので、諦めて切らずに耐え抜きましょう。

挫折ポイント1:肩ラインの長さ

ここの長さでのストレスは多くの女性が感じた経験があるのではないでしょうか?

髪の毛は肩に当たることで外に向かって跳ねてしまいます。

その跳ねの影響を強く受けることから伸ばすことを諦める方も少なくはありません。

この長さでは無理に内巻きにすると跳ねた時に嫌な感じになってしまうので、あえて外に跳ねるようなヘアスタイルを採用しておくことをおすすめします。

内巻きに比べてアイロンで外側に跳ねるように巻くだけなのでセットは簡単です。

外跳ねスタイルはウエットな質感にすることでグッとおしゃれな感じがアップします。

https://ahiru-haircare.work/n-polish-oil/

挫折ポイント2:鎖骨下の長さ

案外見落とされがちですが、鎖骨より下で胸よりも上の長さの時にも挫折する方が多い印象です。

理由は2つあります。

  • 1つ目は髪を伸ばすことに飽きた
  • 2つ目はセットがうまくいかない

ここまで伸ばすのにも1年以上の期間がかかっています。

さすがに1年間ヘアスタイルが変わらないと飽きが出てきます。

あひる
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飽きた時にはのちに解説するパーマや前髪の変化がおすすめです

また、セット方法の移行期に当たるのもこのくらいの長さからとなります。

鎖骨くらいの長さまでは毛先をワンカールに巻くだけでいい感じに仕上がります。

しかし、鎖骨を超えてくるとワンカールだけでは物足りなさを感じてくる長さになります。

かといって、巻き髪にするには中途半端な長さになってしまうので何となくセットがうまくいかなくなると感じやすいようです。

挫折しないための対策

そんなときはパーマをかけることでお手入れがしやすく、イメージを変えることができます。

コテで巻いた時のようなパーマをかけておくことで、朝の時短にもなり快適に過ごすことができますね。

また髪をまとめる選択もおすすめです。

このくらいの長さになるとただのポニーテールでもいい雰囲気を出してくれます。

コテ巻きorパーマでベースを作っておき、1つに束ねるだけでもいつもは違うヘアスタイルの完成です。

長さが胸より下に達した時には巻き髪にもチャレンジしてみてください。

髪を伸ばす時に簡単にできるイメージチェンジ

『髪は伸ばしているので切りたくはない!けどイメージは変えたい』というのが、わがままな女心ですよね。

そんな時は前髪のカットがおすすめです。

前髪は髪型の印象の8割を左右するので、イメージを変えたい時にはうってつけです。

全体を10cm切るなら前髪に変化を与えた方が他人方のイメージを大きく変えることができます。

どうしても切りたい!変化をつけたい!という時は前髪の印象を変えるように考えてみてください。

髪を伸ばす時に取り入れたいヘアケア

髪を伸ばしている際は髪へのダメージを最小限に抑えることが重要です。

ここでは3つの観点でダメージケアを考えていきます。

  • 日常のケア
  • 美容院でのケア
  • お手入れのケア

それぞれ解説をしていきます。

日常のケア

日常のケアで重要なことは髪を乾かすこととセットをする時のアイロンの温度です。

まず、髪を乾かすことはダメージケアの基本です。

濡れたまま過ごすことで髪は様々なダメージのリスクを背負ってしまいます。

日々乾かす習慣をつけるように心がけましょう。

https://ahiru-haircare.work/hairdryer_not-use/

また、髪を巻いたりストレートにする際のアイロンの温度も重要です。

髪は180度の温度が10秒以上当たることで脆くなります。

しかし120度の温度になると10分近く耐えることができます。

10分もあてていることはまずないですが、ここで伝えたいのは低い温度で髪をセットするということです。

毎日使うものなので髪のダメージを抑える際には重要な要素です。

あひる
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もし、低い温度ではうまくいかないという場合は縮毛矯正やパーマなどをうまく活用してみましょう。

美容院でのケア

自宅でのケアにはどうしても限界があります。

そんな時には美容院でのプロが行うケアも一緒に考えてみましょう。

髪質にあったトリートメントなどで集中的にケアをすることで状態のいい髪を維持しやすく、伸ばしやすい状態を作ることができます。

また、専門的な目線でのアドバイスが受けられることも嬉しいポイントですね。

お手入れのケア

美容院でのケアといても毎日通うことができるわけではないので、自宅でのお手入れも重要な要素です。

特にシャンプーやトリートメントなどをどのようなものを使用するのかによって髪質は大きく左右されます。

高価なものを使う必要はありませんが、ご自身の髪質にあったものを使用することは非常に大切です。

髪を伸ばす時に取り入れたい頭皮ケア

髪と同様に頭皮ケアも気を抜いてはいけません。

特にロングヘアになると頭皮の環境を良好に保つことは難しくなるので、ケアへの意識はしっかりと持っておきましょう。

髪が長くなることで毛穴が下がってしまう

髪は1本では重さは感じませんが、全体で見ると10万本にもなると言われております。

その総量で考えると相当な重さになります。

長くなればなるほど重量は増していき、毛穴が下に引っ張られで緩まります。

その隙間に普段以上に皮脂や汚れが詰まりやすくなります。

髪の密度が上がり洗いにくくなる

短い時と比較すると髪は長くなるほどに洗いにくくなります。

特に髪の密度が高まる襟足や耳の裏などは汚れが残りがちです。

頭皮に皮脂や汚れが残ることで次のようなトラブルが引き起こります。

・ニオイ

・かゆみ

・健康な髪が育たなくなる

このような状態にならないためにもロングヘアの方にこそ、頭皮ケアには重要な役割があります。

頭皮ケア方法

これも髪のケアと同様に美容院でのケアと自宅でのケアが重要です。

美容院でのケアはヘットスパなどの頭皮マッサージやクレンジングを行うことで、頭皮の観光を整えることができます。

自宅でのケアは1週間に1〜2回のオイルクレンジングがおすすめです。

シャンプーでは落としきれない脂汚れを落とす効果があり、頭皮を清潔に保つことができます。

スキャルプ系のシャンプー剤は髪が軋みやすくなるので、おすすめはしません。

もし使用する場合はオイルクレンジングと同様に1週間に1〜2回の利用を心がけましょう。

髪を伸ばす時に読んでほしい記事のまとめ

最後までおつきあいをいただき、ありがとうございました。

まとめ

髪を伸ばすために適切な栄養バランスと生活習慣を心がける

飽きた時・イメージを変えたい時は前髪の変化とパーマを利用

ヘアケアと頭皮ケアは徹底して行う

髪を伸ばすことは大変です。

そして挫折をする時もあるでしょう。

そんな時は初心に戻って、あの時はどう思っていたのか?どうして伸ばし始めたのか?を振り返ってみましょう。

一時の気の迷いでバッサリと切ってしまうと きっと後悔をします。

切る前は本当にいいのかを考えて決心がついた段階で切るようにしましょう。

様々な苦難を乗り越えて素敵なロングヘアを叶えられることを願っています。