こんにちは 年間1000人のお客様を担当している現役美容師 あひる(@haircare_blog)です。
突然ですが髪の毛の静電気ってストレスになりませんか?
膨らむし、髪型が崩れるし、挙げ句の果てにはバチっとなるし・・
おまけに静電気が発生すると髪はもちろん、頭皮の負担にもつながります。
聞くだけで嫌になりますよね。
そこで今回の記事ではなぜ髪の毛に静電気が発生するのか?
どうすれば改善することができるのか?についてまとめました。
厄介な静電気ですが、原因がわかってしまえば簡単に解消することもできます。
ぜひ日々のヘアケアに取り入れてストレスフリーな乾燥シーズンをお過ごしください。
目次
髪の毛に静電気が起こる理由
なぜ静電気が発生するのかということから解説をしていきます。
静電気対策の前に、なぜ静電気が起きるかをご紹介します。
この世に存在する物体は、マイナスとプラスの電気を持っています。人間は勿論、ドアノブや車のドア、洋服も。
マイナスとプラスがバランスを保って安定していると、電気の動きはありません。でも、摩擦や力が加わると、動きやすい性質をもっている「マイナス電気」が物体から移動してしまいます。そのことで、「マイナス電気」と「プラス電気」のバランスが偏り、どちらかが多くなります。
この状態を「帯電」といい、余った「プラス電気」は「マイナス電気」と結合しようとします。
その結合する瞬間に電流が流れ、静電気と呼ばれる「放電」が行われるのです。
人間は、摩擦や衣類の擦れなどによって「プラス電気」を帯電していることが多いんです。その時に金属等と触れることで、金属の「マイナス電気」と一気に結合し電流が流れるんですね。
髪の毛に置き換えて解説をしていきます。
髪の毛には+のイオンと−のイオンが存在します。
通常の髪の毛の場合はこれらは均一に存在している状態なので静電気が発生しにくい状態ですが、様々な理由からイオンのバランスが崩れると静電気が発生しやすい状態になります。
イオンバランスが崩れた状態で摩擦が起こると静電気は発生します。
髪の毛のイオンバランスが崩れる原因は次のようなものが考えられます。
乾燥
ダメージ
シャンプーだけを使用している
冬特有の髪の悩みです。
詳しく解説をしていきます。
乾燥
髪の毛の水分量が不足するコトで髪の毛のイオンバランスが崩れやすくなります。
普段から髪が乾燥しがちな方は要注意です!
ダメージ
ダメージを受けた髪のイオンバランスはマイナスに偏りバランスが崩れてしまいます。
パーマやカラーなどを頻繁に繰り返している方は静電気が発生しやすい状態になります。
シャンプーだけを使用している
トリートメントを使用せずにシャンプーのみ使用している方もイオンバランスは崩れやすくなります。
普段トリートメントを使用しない方でも静電気の多い11月〜3月くらいの期間は使用するコトで発生を抑えることができます。
静電気の発生を抑えることがダメージケアにもつながるので、ヘアダメージを気にされている方は是非意識をしてみてください。
静電気が髪の毛に与える悪影響
髪の毛に静電気が発生することでヘアダメージも引き起こします。
特に乾燥している時期は髪の毛も繊細な状態なので不要なダメージは抑えたいところです。
キューティクルのはがれ
髪の表面で静電気が発生することでキューティクルがはがれてしまいます。
キューティクルは髪の中の栄養や水分を閉じ込める役割と外側からのダメージを防ぐ役割を持つ非常に重要なものです。
キューティクルが少なくなることでヘアダメージは一気に加速してしまいます。
頭皮に汚れがあつまる
悪影響は髪の毛だけでなく、頭皮にも起こりやすくなります。
静電気が発生することで頭皮に汚れが集まりやすくなります。
頭皮に汚れが集まると毛穴のつまりや細菌の発生など頭皮トラブルにも発展していきます。
頭皮が不健康だと健康な髪の毛が生えてきにくくなるだけでなく、抜け毛や薄毛の原因にもなりかねません。
適切なケアをして静電気の発生を抑えることが重要になります。
髪の毛の静電気を防ぐヘアケアアイテム
静電気の発生を抑制するために活躍してくれるヘアケアアイテムを紹介していきます。
髪の水分量を整える
髪のイオンバランスを整える
摩擦の発生を最小限に抑える
この3つをサポートしてくれるものが静電気のケアには有効です。
シャンプー・トリートメント
静電気の発生しやすい時期にはシャンプーとトリートメントは保水力の高いしっとり系のものを選びましょう。
髪の水分量が整うことで静電気の発生を抑える効果があります。
この時期はノンシリコンシャンプーよりもシリコンが含まれているシャンプーの方がおすすめです。
流さないタイプのトリートメント
髪の表面をコーティングしてくれるオイルトリートメントは静電気の抑制には非常に効果的です。
お風呂上がりの髪を乾かす前の状態でパサつきやすい中間〜毛先にかけて使用しましょう。
またお出かけ前に少量を毛先と表面に使用することでも効果的です。
マイナスイオンドライヤー
マイナスイオンが髪の表面に吸着することで静電気の発生を抑制してくれます。
同時にキューティクルを引き締めて髪の水分量を整えてくれる効果もあるので静電気の気になる時期には必須アイテムです。
ブラシ
プラスチック製やポリエステル製などの材質のヘアブラシは静電気が発生しやすくなります。
髪のことを考えると豚毛のブラシやタングルティーザーのヘアブラシがおすすめです。
どちらも髪への摩擦が極端に少なく、静電気の発生も最小限に抑えられます。
オイル
アルガンオイルやホホバオイルなどの天然オイルは冬時期のスタイリング剤には効果が抜群です。
浸透力が高く保湿効果もあるので髪の外側だけでなく、髪の内側の保湿をすることもできます。
普段スタイリング剤を使用しないという方はぜひオイルで代用をしてみてください。
取り入れられる範囲で使用をしてみてください。
自宅で過ごす際の髪の毛の静電気対策
自宅で過ごす際は温度と湿度に注意をしてみてください。
静電気は気温が25度以下、湿度が30%以下になると発生しやすくなると言われております。
自宅にいる際はエアコンなどの空調で温度の調節をして、加湿器を使用して部屋の湿度をコントロールしておきましょう。
我が家でも毎年活躍をしております。
静電気は髪のイオンバランスが崩れると起こりやすい
乾燥は大敵
静電気で髪は痛むからケアが必須
この時期に悩まされる静電気へのケア方法をまとめました。
冬時期には悩まれている方も多いと思うので、是非参考にしてみてください。
特に乾燥などが進み髪の水分量も低下しがちです。
ご紹介したヘアケアを中心に髪のメンテナンスを行うことでパサつきがちな髪の毛も綺麗に見せることができるので是非取り入れてみてください。