鏡の前に立ったとき、白髪がチラリと見えると、何だか一気に老け込んだ気がして憂鬱ですよね。
美容院でカラーをするときに白髪染めをしてもらっても、ひと月も経たないうちに根元から白い毛がちらほら…
日に日に白髪が増えてくる気がして、気になる方だと目立つ白髪を自分で抜いてしまうことも。
でも、白髪って抜くと増えるって聞くし…
気になる白髪は抜いてしまっても大丈夫なんでしょうか?
実際のところはどうなのか、調べてみました。
白髪を抜くとさらに増えてしまうのか、気になっている方はぜひ読んでみてくださいね。
白髪は抜いても増えない、けど…
結論から言うと、白髪は抜いても増えません。
白髪の原因は、毛穴の奥にある色素幹細胞が何らかの原因で正常に働かなくなること。
頭皮から抜けば見た目の白髪はなくなりますが、何らかの変化が起こらない限り色素幹細胞に変化はないため、次に生えてくる毛も白髪のまま。
つまり、1本白髪を抜いた毛穴からはまた白髪が生えてくるだけなので、白髪を抜くことで、白髪が増えることはありません。
ただし、頻繁に毛を抜いていると、毛穴から複数の毛が生えてくることがあります。
これは、毛周期が成長期の毛を抜くことで、毛乳頭が引っ張られて分裂してしまい、ひとつの毛穴の中に2本、3本と毛が作られるようになるのが原因。
この場合、毛乳頭で作られている毛は白髪になることが多いため、結果として白髪が増えているという風にも考えられます。
白髪を抜くとどうなるの?
ここまでの事実を知ると、白髪が増えても増えなくても、あまり抜かない方がいい気がしてきます。
白髪はもちろん減らしたいけど、健康で美しい髪と頭皮をキープすることはもっと大事ですよね。
ここでは、白髪を抜くことで、頭皮や毛根では一体どんなことが起きているのかも、あわせて見ていきましょう。
白髪を抜くと、白髪の根元にある「毛乳頭」に刺激を与えます。
毛乳頭は毛を生やすための工場として働く部分。
毛乳頭に栄養が送り込まれることで新しい毛が生え、成長していきます。
毛乳頭はそれほど弱い部分ではないので、1度や2度、白髪を抜いたところで大きなダメージを受けることはありません。
しかし、何度も繰り返し白髪を抜いて毛乳頭にダメージを与えると、毛周期が乱れたり、毛穴が小さくなってしまい、毛が生えてこなくなる可能性があります。
と思われるかもしれませんが、白髪が生えてこないのはいいとしても、髪が生えてこなくなるため、今度は薄毛の悩みを抱えてしまう恐れも。
「白髪を抜くとはげるかも…」と不安に感じている方は要注意です。
また、白髪を抜くことで毛穴が傷つき、ばい菌が入って炎症やかぶれを起こし、頭がかゆくなったり、毛穴が変形して、波打った毛が生えてくることで余計に白髪が目立ってしまうことも。
こうした理由から、いくら気になったとしても、白髪を抜くのはおすすめできません。
白髪は抜かない方がいい! じゃあ、どうすればいいの?
これまでの内容で、白髪は抜かない方がいいことはわかりました。
でも、白髪は気になる!
という場合、一体どのように対処すればいいのでしょうか。
白髪を抜くかわりに手軽にできるのが、根元から白髪をハサミで切ってしまうこと。
髪を引っ張って抜くのとは違い、根元から切るだけなので毛穴や毛乳頭への刺激やダメージがなく、頭皮にやさしく白髪のケアができます。
ただしこれはあくまでも応急処置。
切った場合も抜いた場合と同じように、しばらくするとまた白髪が生えてきて短い毛が飛び出してしまうので、すぐに目立ってしまいます。
白髪を気にせず毎日きれいな髪をキープしたいなら、こまめに白髪染めをするのが一番。
美容院でこまめにリタッチしてもらうのもいいですが、そこまでお金をかけたくない…という場合は、自宅で気軽に使える白髪染めトリートメントやヘアマニキュアを普段使いするのもおすすめです。
ぜひ、ご自身のライフスタイルにあった白髪ケアの方法を探してみてくださいね。