こんにちは 年間1000人のお客様を担当している現役美容師 あひる(@haircare_blog)です。
放っておくと嫌なニオイの原因にもなり兼ねません。
女性の方は お顔のTゾーンに皮脂(あぶら汚れ)が多いことはイメージしやすいかと思います。
あのテカリのことです。
頭皮とTゾーンの皮脂の分泌量を比較すると、何と2倍に相当します。
頭皮は1日に700〜900mlもの汗をかくと言われており、女性の場合は20代後半から皮脂の分泌量が増えていきます。
この皮脂を放っておくと酸化(腐る)し、頭皮のニオイの原因になると言われております。
頭皮のニオイ、また髪の健康を守るためにも皮脂を取り除いて清潔な頭皮を保つように心がけましょう。
この記事では頭皮のニオイの解消方法をご紹介しているので、気になる方はぜひ参考にして見てください。
目次
頭皮のニオイの原因
頭皮のニオイは皮脂(あぶら汚れ)が酸化することで起こります。
酸化した皮脂のことを過酸化脂質と言いますが、この状態になるとニオイだけでなくかゆみや炎症を引き起こしてしまいます。
頭皮のニオイをケアするには皮脂を酸化させないケアと酸化した皮脂を取り除くケアの2つが重要になります。
これらの方法については後ほど解説をしていきます。
皮脂が増える原因
日常の生活を送っているだけで皮脂は分泌されていますが、頭皮の間違ったケアを行うことで分泌量を加速させてしまうこともあります。
これから解説する項目を読んでいただき、自分が当てはまらないかを確認して見てください。
①シャンプーを1日に数回行う
皮脂を取り除く際にシャンプーを使用することは有効ですが、
過剰に洗いすぎると頭皮が乾燥していると思い込んで分泌量を増やしてしまうケースがあります。
適切なのは夜に頭を洗って清潔な状態にしてから寝ることです。
もし、朝にも頭を洗いたい場合はシャンプーを使わずにお湯で流すだけにしておきましょう。
逆に洗わないことも皮脂を増やして頭皮のニオイの原因となるので注意しましょう。
②トリートメントを地肌からつける
トリートメントは髪にとっては有効ですが、頭皮にとってはいいものではありません。
頭皮からべったりとつけると毛穴を詰まらせてしまいます。
またトリートメントに含まれる油分が酸化しニオイの原因となることもあります。
使用する際は根元にはつけずに中間〜毛先につけるようにしましょう。
スタイリング剤なども同様です。
③帽子は長時間被らない
帽子などの被り物は頭皮を蒸らせてしまい皮脂を増やす原因になります。
長時間被らないことがオススメですが1〜2時間に1回程度外して
帽子の中の空気を入れ替えると湿度が下がり、頭皮がリフレッシュできます。
長時間被らなくてはいけない際は定期的に外す習慣をつけて見てください。
放っておくとフケの原因にもなる
頭皮も肌と同じで4週間に1度のペースで生まれ変わります。
古くなった肌は剥がれ落ちて、また新しい肌が生まれてきます。
これをターンオーバーと言います。
正常なターンオーバーであれば剥がれ落ちた際の皮膚は目に見えることはありません。
しかし、肌のバランスが崩れてしまい頭皮の状態が悪くなることで目に見えるものとなります。
頭皮のニオイやフケが出ている状態というのは肌からのSOSです。
今の現状を見直して改善することをオススメします。
頭皮のニオイを改善する方法
先ほども少し触れましたが、頭皮のニオイを改善するには皮脂を酸化させない予防的なケアと酸化した皮脂を取り除くケアの2つが重要になります。
それぞれ考え方やケアの方法が異なるので別のものとして考えていきましょう。
皮脂を酸化させないケア
皮脂を酸化させないためには、適切な範囲で皮脂を取り除く必要があります。
その際に有効なのはスキャルプ系のシャンプーです。
スキャルプ系のシャンプーとはその名の通り、頭皮を洗うことに特化したシャンプーです。
皮脂の分泌が比較的多くなる春〜秋の期間での使用は特にオススメです。
使用するにあたってのデメリットは髪の毛に対する質感です。
スキャルプ系のシャンプーの多くは頭皮のことをメインに考えらえて作られているために、髪の毛にとっては軽い質感であることが多いです。
普段しっとり系のシャンプーを使用されている方には少し物足りなさを感じる可能性があります。
その際は髪のケアを重視したトリートメントを併用して使うことで改善されます。
酸化した皮脂を取り除くケア
頭皮のニオイ予防の目的で考えるとスキャルプ系のシャンプー剤は効果を発揮してくれます。
しかし、1度酸化した皮脂はシャンプーでは落とすことができずにニオイが残ってしまいます。
シャンプーをしたのにもかかわらず頭皮のニオイが改善されないという方は既に酸化した皮脂が残っている状態が考えられます。
この場合に有効なのはオイルクレンジングです。
女性の場合はメイク落としなどで馴染みがあると思いますが、これが有効です。
皮脂は あぶら汚れなので同じあぶらでできているクレンジングを馴染ませると浮き上がらせることができます。
この状態でスキャルプ系のシャンプーを使用すると頭皮の匂いを改善することができます。
クレンジングは時期にもよりますが、1週間のうち1〜2回程度の利用で十分に効果を発揮してくれます。
普段から頭皮のニオイが気になる方や将来的に頭皮の環境を正常に保ちたい方はぜひ実践をしてみてください。